緊張でいっぱいだ
強い焦りがある
不安で落ち着かない
鬱っぽい
ついパニックになってしまう
HSPの方は、仕事の場面、対人関係の場面などで
こういった心に余裕のない状態に陥り
辛くて苦しい思いをする場面が多々あると思われます。
このような、HSP気質による苦しい状況になった時
どうしたらよいのでしょうか?
それは、「呼吸を整える」ことです。
HSPの方は
緊張したりすると
⇒呼吸筋が固くなる
⇒呼吸が浅くなる
⇒呼吸が浅くなると心の余裕がなくなる
⇒交感神経が優位になる
といったように
緊張すると、呼吸筋と呼ばれる
呼吸に使われる筋肉が固くなり
呼吸が浅くなってしまいます。
呼吸が浅くなると
細血管内の空気が不足し、細胞に十分な酸素や栄養が運ばれなくなってしまいます。
そうなると、交感神経が優位になり
不安症状やパニック障害が出やすくなるのです。
交感神経とは
ストレスを感じたりする際に活発に働く神経のひとつで
血圧を上昇させり心拍数を早める作用がありますが、
作用し続けていると心身の不調を引き起こす原因とされています。
すなわち呼吸が浅いことによって
心の余裕がなくなってしまう状態を引き起こすのです。
心に余裕がなくなっている状態のときは
自分が呼吸していることを忘れてしまっているのです。
心に余裕がないときは
呼吸を忘れている自分に気付くことが大事です。
呼吸に対して
積極的に意識を向けることが必要です。
例えば
仕事でミスをしてしまった
人から不快なことをされた
といったときには
交感神経の働きが強まり
血流の流れが悪くなってしまい
体の筋肉や呼吸筋が固まってしまいます。
よって、呼吸が浅くなり
頭で考えることばかりになってしまいます。
思考の働きが強くなってしまうと
ついには、呼吸に意識が行かなくなり
呼吸を忘れてしまう
という状況になるのです。
すると、ますます緊張して体が硬くなるので
ますます呼吸も浅くなります。
ついには心の余裕がまるでなくなってしまう
という悪循環におちいってしまうのです。
心に余裕のなくなったとき
呼吸を整える方法としては
①鼻から大きく吸って、下腹(丹田)に向かってゆっくりと吐く
=深呼吸をする
②1分間目を閉じ、ただただ呼吸に意識を向ける
これを1日数回繰り返す
こういった方法が
HSPの苦しさを回避する呼吸の整え方のひとつです。
HSPの方がつらい状況におちいっている時は
呼吸がきちんと整っていない場合がほとんどです。
深呼吸をする
呼吸に意識をする、ことによって
忘れている自分の呼吸を取り戻すことが
なによりも大切なことです。